小児科 すこやかアレルギークリニック

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生後5ヶ月以降
2020/02/21
昨日も触れましたが、現在まとめていることについてです。

0歳で卵の負荷試験をやるのは、卵を食べて症状が出た患者さんか、事前の検査で卵白が陽性になった患者さんでしょう。

卵を食べて症状が出た患者さんは、“湿疹”から「経皮感作」を起こして、生後6ヶ月以降に卵を食べさせて、アレルギー症状を起こした方となります。

最近は離乳食の開始も遅くなっているので、症状が出て、当院を受診されるのは、生後8ヶ月以降のことが多いようです。

一方、当院は“湿疹”があると積極的に卵アレルギーの存在を疑うので、結構早い時期にアレルギー採血を実施しています。卵アレルギーの存在は、クラス2以上を疑いますが、例えば生後1、2ヶ月では検査は0のことが多くなっています。

今回の検討では、生後5ヶ月以降は100%卵白がクラス2以上になっていました。クラス2以上の乳児を対象にしているため、当たり前と言えるのかもしれませんが、それにしても、生後5ヶ月以降に一気に卵アレルギーに傾くと言えるのだろうと思います。ちなみに、生後4ヶ月以下では3分の1のケースがクラス2以上となっていました。

巷の多くの小児科医、皮膚科医が湿疹をみても、卵アレルギーを疑わないことがほとんどですが、今回のデータからは生後5ヶ月以降は要注意であり、生後6ヶ月から開始するであろう離乳食にも気をつける必要があると言えるのではないかと考えています。

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