食物アレルギーは、ふたつに分けられます。 「食べらるか」と「食べられないか」のいずれかです。これに納得される方も多いかと思われます。 ただ、これだと言い方が悪いですね。「食べて症状が出ないか」と「食べて症状が出るか」のいずれかでしょうか?。 基本的に、「食べられない」という食物アレルギーはないだろうと思っています。例えば、卵焼きを少し食べてアナフィラキシーを起こす患者さんであっても、0.1gを食べて何ともなければ、「食べられた」という部類に入るからです。 食べられる範囲で食べ続けると、もっと食べられるようになると考えています。残念ながら、多くの医師が食べさせれば食べられるのに、それを放棄しているように感じています。 そのために、当院では負荷試験に力を入れています。そんな中、どっちだろうと迷うケースがあります。 負荷試験の途中から、頑なに食べなくなってしまうケースです。じんましんなどの症状が全くみられないため、気分が乗らないとか、飽きたからということなのかもしれませんが、本人にしか分からない、これ以上食べると身の危険を感じて食べなくなるということなのかもしれません。 なおも食べさせ続けると、何ともないこともありますし、じんましんが急に広がり、「やっぱりそうだったんだ」なんて思うことも...。 この判断が非常に難しいことがあります。いい見分けかたがあるといいのですが...(汗)。 |
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