小児科 すこやかアレルギークリニック

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当たり前のことに
2020/03/04
いまだに食物アレルギーの対応として、「除去」を挙げる医師が多いと思います。

私は、「除去」はしてはいけないこと、最小限に抑えるものだと捉えています。とにかく、食べることを当たり前にしてしまうことが重要だと思います。そのためには、物心がつく前に対応したいものです。

一旦、特定の食べ物に恐怖心を抱いてしまうと、本当に食べられなくなってしまいます。そういう患者さんにとっては、「除去」は“しなければいけないこと”、“当たり前のこと”になっているのだろうと思います。

「除去」することが当たり前になると、体が受け付けなくなったりします。昔、ぜんそくは精神的なものに由来すると考えられていたことがありました。今はそうではありませんが、食物アレルギーこそは精神的な影響が大きいのでは?と考える自分がいます。

一度植えつけられた恐怖心はなかなか排除できないようです。頭では分かっているが、体が受け付けない、そんな感じなのだろうと思います。

それを避けるには、繰り返しになりますが、「いかに低年齢から食べさせるか?」が重要になってくるのだろうと考えています。

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