新型コロナウィルスが、実は結構蔓延しているのではないかという考えもあります。 私もこれから大勢診るようになるのか、もう軽いものは見逃しているのか?、真相はなかなか分かりません。 ただ、和歌山の病院がドクターがコロナウィルスにかかり、2週間経って、安全宣言を出し、先日診療を再開しました。仮に当院で新型コロナウィルスの患者さんを診たら、診療もストップする必要がありそうです。 先日、こんなことがありました。かかりつけの患者さんが熱が3日続き、咳も出て、休日診療を受診したそうです。そうしたら、医師から保健所に相談するように言われたそうです。 保健所に問い合わせると、かかりつけに行けと...。それで当院を受診されたのですが、熱はダラダラと4日続いています。咳もしています。新型コロナウィルスが疑われる状況と言えなくもありません。 診察上、肺の音が悪化しており、肺炎の存在が疑われました。とりあえず、レントゲンを撮ってみると、肺炎が...。「こりゃヤバイよ」って感じです。採血も行ってみましたが、ウィルス性肺炎を思わせるような結果でした。 当地でも新型コロナウィルスのPCR検査はやられているようですが、陽性者はまだいないそうです。どこにも出かけていないお子さんが、新型コロナウィルスにかかってしまうものなのか?。冷静な判断が求められます。 通常、小学生のお子さんが肺炎にかかるとすると、マイコプラズマの可能性が高いでしょう。ここは冷静になって、マイコプラズマを疑ってみます。 結果は、何と陽性!。つまり、肺炎は肺炎でもマイコプラズマによる肺炎だったのです。やれやれです。肩の荷が下りました。 しばらくは緊張を強いられる診療が続くのかもしれません。 |
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