小児科 すこやかアレルギークリニック

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一枚上手?
2020/03/13
新型コロナウィルスの報道が繰り返されています。

世界的に流行が拡大しており、誰にも止められません。国によって対応が異なったりますが、日本も“他人のふり見て我がふり直せ”じゃないですが、参考になりそうなものは取り入れて、ベターな選択をしてもらいたいものだと思っています。

少し前まで、疑わしい人には全例PCR検査をすべきという意見がありました。今でもそういう意見はあるとは思いますが、以前よりは減ってきたように思います。

多分、検査して陽性だったりすると、多くの人が症状は軽くても、「お金は払うから、入院させてくれ」となったと思います。全国各地の拠点病院に新型コロナウィルスの入院用のベッドは確保されていると思いますが、いかんせん極めて少ない状況です。

希望者を入院させていれば、本当の呼吸不全に陥った重症患者に対応できなくなってしまいます。国はそれを分かっていて、PCR検査を渋ったのだろうと予想しています。

検査をして白黒をつけて、陽性者を隔離すべきのは当然なのですが、国側が「できない」とキッパリ言うことで、検査賛成派をダマらせているように思えます。

いわゆる“やさしいウソ”みたいなものでしょうか?。今のところ、結果的には上手くいっているように思います。やはり、厚労省が一枚上手だったように感じます。

個人的に納得いかないことがあります。もちろん、アレルギーについてです。

例えば、食物アレルギー。学会は食物負荷試験を行い、食べられるものは食べさせて、無駄な除去はしないように言っています。ところが、国はかかりつけ医の指示に従いなさいと言います。

食物負荷試験をやっている医療機関はまだまだ少なく、負荷試験をやっていないかかりつけ医にかかっている人は、食べられるものも食べられないし、無駄な除去を引きずることになります。

学会の推奨する方針とは、全く異なる指導をしても、その医師には満額の報酬が支払われます。アレルギー採血の結果を見て、「除去しなさい」というだけで楽に稼げるので、わざわざ専門医に紹介して、負荷試験をやってもらうことすらやろうとは思わない訳です。

これでは、学会の推奨する方法が広まるはずもありません。学会の方針に背いたら、報酬が得られないくらいのことをやってくれれば、負荷試験は一気に広まるのでしょうが、国がそれを良しとしていないように見えます。

何てったって、国が一枚も二枚も上手ですから、私の願う食物アレルギー診療が日本国内に広まるのは、不可能に近いんだろうなと考えています。

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