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Bが
2020/03/24
現在、多くの小児科でやや過敏な状況となっているようです。

日本医師会が、医師が新型コロナウィルスをもらってしまわないように、インフルエンザの検査はしない(薬は処方できる)という方針を打ち出しました。多くの医師がその方針に従い、検査をしない状況になっているようです。

少し前にも書きましたが、小児科は熱が出る病気はインフルエンザの他に溶連菌やRSウィルス、ヒトメタニューモウィルスなどいろいろあるため、それも含めて検査しないとなると、患者さんは不利益を被ります。つまり、普段なら診断してもらえるのに、そうしてもらえないという状況になっています。

先日、発熱のお子さんを連れてきた親御さんがおっしゃっていました。その子の通う園では熱のお子さんが何人かいるのに、かかりつけから検査してもらえず、原因が分からず園の職員が困っているというのです。

溶連菌がいたとの話もあり、検査しましたが、溶連菌は出ませんでした。咳もぜんそくの咳も結構悪化しており、ヒトメタニューモウィルスを調べましたが、陰性。RSウィルスも追加で調べましたが、陰性。

熱が続くから、インフルエンザも調べようと考えました。確かに、新型コロナウィルスの可能性もなくはないですが、逆にインフルエンザを調べた上で、更に熱が続けば、その先を考えようと思いました。

ただ、当地ではインフルエンザA型はほとんど見なくなっています。念には念を重ねてというつもりでした。

結果は、何とインフルエンザBでした!。

その子の通う園の発熱者はインフルエンザB型の可能性があります。春には例年インフルエンザB型が流行ってきますから、流行の拡大に気をつけなくてはなりません。

近頃は、多くの医療機関がインフルエンザの検査をしなくなっている状況です。新型コロナウィルスに気を取られて、実は治療可能な病気(インフルエンザ)だったなんてことは有り得ます。

当地に限らず、インフルエンザB型にはご注意いただければと思っています。

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