小児科 すこやかアレルギークリニック

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クルミ3名
2020/03/28
先日、ある日の負荷試験で、クルミの負荷が何と3名もいました。

クルミはあまり負荷試験をされないことが多いため、1日に3名も負荷するなんて、当院くらいでしょうか?(笑)。

ひとりは、10代の患者さん。直近の検査でクラス1でした。ただ10年以上も除去してきたため、食べることが相当怖かったと思われます。

ナッツ類や魚介類では、途中で全く食べてくれず、負荷試験を中止せざるを得ないこともあります。これは仕方のないことです。ただ、今回は最後まで頑張ってくれました。10年も除去してきましたが、食べられることが分かりました。

あとの2人は、クルミがクラス2、3の幼児でした。数字が高いと、強いアレルギー症状をきたすことがあります。負荷量を間違えると、アナフィラキシー を起こしてしまいます。

中には、0.1gでもダメなこともありますが、今回はひとりは0.1gからスタートしました。もうひとりは、少し食べたことがあるとのことで、初回量を設定しました。アナフィラキシー に気をつけながら、増量していきます。

当院の過去のデータでは、クルミの検査がクラス2以上だと、8割は食べられないので、慎重に進めていきます。負荷試験は、無理をしないことが大事ですが、行く時には大胆に行かなければならないこともあろうかと考えています。

今回は、2人とも食べることができました。冒頭のひとりを加えると、この日に行ったクルミの負荷試験で、3人とも無事に食べることができました。

クルミは食べていると、もっと食べられるという印象を持っており、私の中では「怖いので、ひたすら除去しなくてはいけないもの」とは捉えておりません。そういう意味では作戦通りで、3人の無駄な除去を減らすことができたと考えています。

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