2月の院内勉強会は、28日(土)の14時からを予定しています。 いつも言っている通り、医療は我流ではいけません。経験や勘に頼った医療は、往々にして独りよがりになりやすいものです。今の医療は、医学的根拠のない医療は排除の方向です。医療は、患者さんにとって安全なものでなければなりません。そのためには、「ガイドライン」に沿ったものを選ぶべきでしょう。 当院が力を入れている食物アレルギーには、「ガイドライン」が二つ存在します。ひとつは日本小児アレルギー学会が、もう一つは厚生労働省が作成に当たっています。 ちなみに、いずれのガイドラインにも「食物負荷試験」の重要性が説かれています。ということは、ぜんそくのガイドラインは普及してきていますが、食物アレルギーのそれは新潟県ではまだまだと言えると思います。 昨年末に、この厚生労働省の作成したガイドラインである「食物アレルギーの診療の手引き2008」が発刊されました。初回版は確か2005年でしたので、3年経ってのマイナーチェンジといっていいと思います。今回の最大の売りは、栄養指導に関する冊子が新たに付け加えられたことにあります。「食物アレルギーの栄養指導の手引き2008」と命名されています。 28日の院内勉強会では、この手引きの解説を行います。この作成には、福岡の病院の恩師もそうですが、昨年10月に行った「すこやか健康フェア」の講師を務められた池本美智子先生も栄養士として関わっていらっしゃいます。 この栄養指導の手引きは、結構細かいことが書かれており、実践的と言えるでしょう。私自身、栄養士ではないのですが、心得は少しはあるつもりです。食物アレルギーの患者さんは、何を食べていいか分からずに、食生活でおびえていることすらあります。 28日は、この手引きに沿って解説していきますので、調理に食生活に役立てて頂きたいと考えています。 |
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