当院は、ぜんそく、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーにチカラを入れています。 アレルギー疾患にステロイドという薬を使うことがあります。ぜんそくの場合は吸入、アトピー性皮膚炎の場合は軟膏塗布、食物アレルギーの場合は誤食時に内服や点滴に入れることもあります。 この3つの病気に対し、実際にステロイドを使用しています。ぜんそくとアトピー性皮膚炎は、継続的に使用して、炎症を抑えるという使い方をします。一方、食物アレルギーは、食べて治していくので、基本的にステロイドの連用は行いません。 小児ぜんそくへのステロイドの使用は、軽症ならオノンやシングレアなどの内服を使い、重症ならパルミコートやフルタイドなどの吸入ステロイド薬を連用することになります。 一方、アトピー性皮膚炎の場合は、軽症から重症までステロイド軟膏を皮膚に塗布します。時々書いていますが、薄く塗って、改善したら塗るのを止めるという“塗り方”は全国各地で推奨されていますが、中途半端な塗り方がかえって病状を悪化させると感じています。 ステロイドの副作用に気をつけるという点では一緒ですが、ぜんそくとアトピー性皮膚炎の薬の使い方に関して、立ち位置がちょっと異なるように思います。ぜんそくはこじれたらステロイドを使用し、アトピー性皮膚炎は最初からステイドという感じです。 重症化したぜんそくは、吸入ステロイドを使用したからといってなかなか治せるものではないし、やはり重症化したアトピー性皮膚炎も、ステロイド軟膏を止めることは難しいようです。 ステロイドを特効薬と捉えている人もいるかもしれませんが、ステロイドを使ってもそう簡単ではありません。そもそも、重症化してしまえば、完治は難しいと感じています。 どうすればいいのか?。ぜんそくもアトピー性皮膚炎も、やはりこじれる前に手を打つことではないでしょうか?。 |
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