小児科 すこやかアレルギークリニック

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開業医こそ
2020/06/08
先週末の土曜から、当院は堀向先生に来ていただいています。

土曜の奇数週ですから、次回は2週間後ということになります。かなり朝早くにご自宅を出ないと、当院に9時前には到着しませんので、大変だろうと思っています。

いくらご高名なアレルギー専門医とは言っても、当院は初めてで、電子カルテも初めて触るものです。慣れなくて当然。初日は、私もお手伝いをして、あっという間に当院の滞在が終わったという感じです。それから駅にお送りしてきました。

患者さんは、かかりつけ医の言うことを100%信頼しているのでしょうが、でも医師によって言うことがまちまちだったりします。

そうなると、困るのは患者さんではないでしょうか?。

そうならないように、病気についてガイドラインというものがあり、標準的な診断法や治療法が明記されています。要は日本の第一人者の先生が、現在の診療レベルでは、これくらいのことをやるといいよと教えてくれているのです。

アレルギーは慢性疾患であり、経過が長いので、下手に扱えば、病状が悪化してしまいます。小児科医の扱う病気は、風邪や胃腸炎など急性湿疹も多い訳ですが、アレルギーは様子を見すぎてはいけない病気です。

確かに、医学は日進月歩ではありますが、医師によって言うことが違っては、患者さんが不利益を被ります。特にアレルギーは、日頃から病気をコントロールしてあげる必要があります。

週末、堀向先生と話していて、アレルギーにはいかに皮膚を早期からコントロールするかという重要性を確認できました。残念ながら、それを知らない小児科医、皮膚科医があまりも多いというのが現実です。

要するに、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーともに早期発見、早期治療が重要であり、そうしないとこじれるようだという認識が一致しています。

開業医は、医院に医師が1人しかいないことが多く、ともすると我流になってしまうことが多く、良かれと思っても逆に患者さんの足を引っ張ることにつながりかねません。気軽に診てもらい、相談できる身近な存在ですが、危険もはらんでいると言えなくもありません。

開業医こそ、学会に出たり、外部から医師を招き、新しい血を入れる努力が必要なんだろうと思っています。

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