小児科 すこやかアレルギークリニック

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“クラスター”
2020/06/17
新型コロナウィルスの流行に伴い、いくつかの英語が知られるようになりました。

「クラスター」もそうですが、「ソーシャルディスタンス」、「オーバーシュート」、「ロックダウン」などなど。

当院は、水イボにもこだわった医療を行っていますが、患者さんへの説明に一役買っている言葉があります。それが「クラスター」です。

「クラスター」は、1人が新型コロナウィルスを持っていると、接触する周囲の人たちにウィルスを徐々にばらまいてしまうイメージだろうと思います。

症状があれば、人にうつさないように、周囲との接触を断てばいい訳ですが、症状が全くないにも関わらず、感染していることがあるため、相当厄介です。いや、症状が多少あっても、風邪程度に感じられるため、現実には仕事を優先してしまうこともあるようです。

避けられたクラスターもあるかもしれませんが、避けられないクラスターもあるようです。

実は、この概念、ピッタリ水イボにも使えると思っています。

水イボも、基本的に痛くも痒くもないことが多く、無症状であることがほとんどで、知らず知らずのうちに水イボが広がっていることが多いようです。

多くの医師が「放っておけば治る」と言います。果たして本当でしょうか?。

実際、よくみていると、簡単には治りません。多くが、放っておくと、ゆっくり増えるようです。

一部が、あれよあれよという間に増えてきます。ごく一部も知らないうちに消えたなんてこともあるようです。それ以外の多くが、ゆっくり増えるのだと思っています。

水イボウィルスが、ゆっくり“クラスター”を起こしているイメージです。多分、水イボ1個、1個が“クラスター”を引き起こす感染力を持っており、放置してはいけないと思います。

実際に「イボ」という形で、目に見えている訳ですから、見て見ぬ振りをしていては、徐々にその数を増やしてしまいます。1人の患者さんの皮膚の中で広がる場合と、兄弟や友達にうつしてしまう場合があると思います。

一気に増える可能性もあり、水イボがまだ少数なうちに、取ってしまうのが最も有効な対策だと考えています。

あまりに多くの医師が「放っておけば治る」と指導しているものですから、放置しているのを多く目にしますが、実際には“クラスター”を起こす感染症だと考えていただくのが正しいと思うのです。

ちょっと水イボの見方を変えて欲しい。そう思っています。

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