小児科 すこやかアレルギークリニック

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その差は大きい
2020/07/09
日頃からアレルギーの早期発見、早期治療について触れているつもりです。

ポイントは、アレルギーマーチでしょう。アトピー性皮膚炎が起点となって、食物アレルギー、ぜんそく、鼻炎と発症してきますので、アトピー性皮膚炎の発見が非常に重要です。

これもよく書いていることですが、アトピー性皮膚炎が“乳児湿疹”と誤診されていることはかなりあります。

つまり、多くの医師が「この湿疹は何だろうか」、「アトピー性皮膚炎ではないだろうか」とはあまり考えないようです。“乳児湿疹”と言っておけば、親御さんも信じて疑わないし、安心してくれるというような感じです。

でも、水面下では「経皮感作」が進行し、なめきった治療では湿疹を改善させられるはずもありません。

そもそも、アトピー性皮膚炎の湿疹がいつ頃から出てくるかのを答えられる小児科医、皮膚科医は少ないだろうと思います。

私の経験上、言われていただくと、多くが生後1、2ヶ月には発症してきます。当院では、このタイミングで、アトピーかどうか判断し、そう診断した場合は、本格的に治療に結びつけています。

生後6ヶ月を過ぎて、湿疹がよくならないと当院を受診される赤ちゃんも大勢います。当院で早く治療を開始しているのが、生後1ヶ月とすると、半年後ということになります。

6ヶ月間もあれば、食物アレルギーは完成してしまいます。この期間が、食物アレルギーを作り上げやすいのではないかと疑っているところです。

アレルギー治療のスタートダッシュを決められるかどうかについて、この差は大きいと考えています。

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