小児科 すこやかアレルギークリニック

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お住まい
2020/07/11
時々、医院のホームページに相談のメールをいただくことがあります。

通常のクリニックのホームページには、医師へメールを送れるようにはなっていないと思います。カネにならないし、メールという場合によっては情報不足の状況ではなんとも言えないからだと思います。

だいたい、当院に送られてくるメールは、数十行にものぼり、だいたい病状を判断できるくらいの濃い内容が多くなっています。今日の文章の2、3倍のこともあります。こちらの欲しい情報が数字も含めて一気に描き並べられたりしています。それだけ、困窮し、「助けてください」という思いが伝わってくるようです。

先日も、食物依存性運動誘発アナフィラキシー と医師から診断されていて、必死に対応しているのに、症状を繰り返してしまうというお子さんの相談メールが送られてきました。

何とかしてあげたいと考えており、それはそれでいいのですが、こういう情報満載のメールで唯一足りていないものがあることが多いようです。

それは、お住まいです。例えば、新潟県内など受診できる距離であれば、受診してもらうのが一番です。

先日も、かかりつけ医から小麦による食物依存性運動誘発アナフィラキシー と診断されていて、食物の除去や運動制限をされていたお子さんが、診断が間違っており、慢性じんましんの一種と思われるケースに遭遇しました。

先日再診していただきましたが、かなりの頻度で起きていた皮膚症状は、ほとんど見られなくなっていました。食事も運動も制限を解除する方向で考えています。

こういうケースでは、誤診が一番ダメです。かかりつけ医も悪気はないのですが、誤診は少なくなく、診察と少々の問診で診断に辿り着いたりできることも多いようです。

ところが、受診もできない遠方であれば、私にはどうしようもありません。多少のアドバイスをして、専門医を受診するように言うくらいです。

ということで、メールで相談されるのは問題ありませんが、お住まいという情報は記載されると有り難いと思っています。

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