小児科 すこやかアレルギークリニック

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訓練が必要
2020/07/13
治療指針という言葉があります。

読んで字のごとく、治療法の方向性を教えてくれます。内科医用だったり、小児専用の本も出ています。医師は多くの病気を扱うため、1つの病気に割り当てられたスペースは、とても小さくなってしまいます。

ぜんそくもアトピーも食物アレルギーも、慢性の経過をたどる病気ではありますが、紙面では急性疾患と同じくらいしかスペースが割かれていません。こういった本には、「これだけ!?」というくらいのことしか書かれていなかったりします。

何が言いたいかと言えば、アレルギーは慢性の経過をたどるため、いざという時の対応など、本当なら多くの紙面を割かれるべきだと思います。

状態が悪化するには、理由がいくつかあり、そのきっかけを断てば、改善することも期待されます。アレルギーの治療のポイントは、症状を繰り返させない、悪化させないことが大切です。症状を予防する、もしくは早く手を打ち、更に悪化させないことが重要でしょう。

そういった病気との言わば駆け引きというのは、かなり重要です。要は、病気を診ていく上で重要なことが医者の教科書には書いておらず、これを習得するには、実地訓練しかないということです。

この専門的な訓練は、多くの小児科医が未経験であり、うまく対応されていないことが多いのです。その結果、どうなるのか?。病気が徐々に悪化することにつながってしまいます。

大事なことが、場合によっては大事だと認めてもらえないまま、訓練が必要なものを訓練されないまま、適切に治療されていないことが多いというのが、日本のアレルギーの現状だろうと思っています。

例えば、ぜんそく患者さんがゼーゼーしやすい状況が続いていても、アトピー性皮膚炎の湿疹を掻いて、掻きこわして、また掻いてという悪循環を繰り返していても、「仕方ないこと」と放置されている患者さんも結構います。

少なくとも、そういうことはしてはいけないことだと認識していただくことは重要だと思っています。

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