小児科 すこやかアレルギークリニック

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慢性じんましん
2020/07/14
何を今更と言われそうですが、当院は小児科です。

時々、成人の患者さんに診てもらえまいかと言われることがありますが、基本的にお断りさせていただいています。

そりゃあ、手広くやった方が収益は上がるのでしょうが、大人を診る時間があったら子どもの患者さんを診たいというのがポリシーです。ただ、食物アレルギーは、そもそも内科や皮膚科で診てくれるところも期待できないため、対応する場合もあります。

先日、じんましんが毎日のように出るという20代の方が受診されました。皮膚科で対応できなかったようです。

診察してみると、アトピー性皮膚炎が見逃されており、皮膚の状態は悪く、痒みもかなりある状況でした。

じんましんと言うと、内服薬で抑えると思われると思います。確かに食物アレルギーの症状として皮膚にじんましんが見られたら、抗ヒスタミン薬を飲ませます。ただ、今回はそうではありません。

アトピー性皮膚炎の治療不足により、皮膚が不安定であると考えられました。となると、治療は、皮膚にステロイド軟膏を塗るということになります。

大人の場合、適切に治療されていない期間が長いので、かなりこじれていることが多いようです。強力に治療する必要があります。がっちり治療させていただいた上で、再診していただきましたが、あれだけ続いていたじんましんは出ておりません。痒みもだいぶ減ってきたようです。

言われれば、「ふーん」って感じかもしれませんが、皮膚科などにかかっていても、内服のみで皮膚をしっかりと治療されていないことが多いようです。

患者さんの中で何が起こっているのか真摯に考え、それに対して適切に対応していくことが大切なのではないでしょうか?。

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