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これでいいのか
2020/07/16
何が「これでいいのか」なのですが、アトピーのことです。

例えば、ガン。日本人はガンで亡くなることが多く、死なないようにするにはどうするか?。軽いうちから対応する、早期発見・早期治療に活路を見出しています。

発症したての頃は、病気も軽いのだけれど、自覚症状もないので、人間ドックに行きましょうというキャンペーンを行なっています。これは、もはや常識化していると思います。

一方のアトピー性皮膚炎。「死なないようにガンを早く見つけよう」なんてモチベーションもなく、医師に任せっぱなしの状況です。医師も医師で、“乳児湿疹”と決めつけ、過小診断・過小治療を繰り返しています。当然の結果、早期発見・早期治療なんてできるはずもなく、病気がこじれてしまいます。

多くの医師が、ひどい湿疹しかアトピー性皮膚炎と疑わないのですが、実際のところはピンからキリまであるはずですよね?。

キチンとアトピーと診断されているのは、ごく一部の患者さんであって、実は、乳児湿疹や乾燥肌などと「誤診」されていることが多いようです。

「誤診」されたらどうなるか?。やはり慢性の経過を辿る病気なので、低空飛行を続けるはずです。最近も書きましたが、こういう患者さんがじんましんを繰り返したりします。他にも皮膚トラブルを起こしやすいのです。

しかし、正しく診断されることもなく、放置されて、患者さんだけがストレスにさいなまれ、より一層皮膚トラブルを繰り返すことになります。

日本のアトピー性皮膚炎診療、こんなでいいのでしょうか?。いや、いいはずがないです。

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