食物アレルギーの対応として、除去してはいけないというのが私の考え方です。 しかし、園や学校では除去という対応になってしまいます。しかし、自宅で食べられる範囲で食べていくという意図です。 先日、園で魚を食べると発赤が見られるという患者さんが受診されました。家では把握していなかったようです。 アレルギー採血では、魚はクラス1とか2を示しており、微妙な感じです。もはや、負荷試験をやって、検証するしかないと思います。 まず、サバを持ってきていただきました。50gを少しずつ食べさせていきます。順調に食べ進めていきましたが、最終的にじんましんがパラパラを出てしまいました。 サバにアレルギーがあることが明らかになりました。家では出ないけれど、園では出るというのは、食べる量の問題だったのでしょうか?。 負荷試験の結果としては、「陽性」ということになりました。昔なら、サバは除去しましょうとなるのかもしれません。 負荷試験を“白黒つける検査”と捉えている医師にとっては、除去となるのでしょうが、負荷試験は白黒をつける検査ではありません。いや、ある意味、正しいのでしょうが、別の意味で正しくないと考えています。 それでどうしたかというと、これくらいの量なら問題なく食べられそうだという量を設定し、家で時々食べていただくことにしました。こうすれば、頑張って食べてもらったことに対し、リターンができたことになると思います。 |
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