小児科 すこやかアレルギークリニック

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問題があるのは
2020/07/30
アトピー性皮膚炎の治療についてです。

よく行われているのは、ステロイド軟膏を薄く塗って、よくなったら塗布するのを中止し、悪化したらまた塗るの繰り返し...。

世の中の多くの医師が、そうするよう患者さんに指示しています。実は、これは“やってはいけないこと”なんだろうと思っています。

アレルギー疾患の治療の大前提は、症状を落ち着かせること。ぜんそくの場合、日頃から治療を継続して、ゼーゼー、ヒューヒューしないようにしますよね?。「気道過敏性」と言って、文字通り、気管支が過敏であるからこそ、ゼーゼーしてしまうのです。

ぜんそく発作を起こさないようにすると、気管支は発作を起こしにくくなります。発作を起こさない期間を長く続ければ、もっと悪化しにくくなり、もっとゼーゼー、ヒューヒュー言いにくくすることができます。

最低でも、数ヶ月は安定した状態を作るということは、医師なら知っていることだろうと思っています。

アレルギーを一生懸命やっていると、ぜんそくもアトピー性皮膚炎も治療は一緒だと気づきます。

アトピーの場合、ステロイド軟膏を数日塗って、やめると悪化して、また塗って...というのをぜんそくに当てはめてみてください。

ゼーゼー、ヒューヒューしやすい患者さんに、数日内服や吸入ステロイドを使用して治療するとします。例えば、3日や5日で治療をやめると、気管がまだ悪化しやすい状態なので、また咳が出やすい状況になってしまいます。ですから、数ヶ月治療を継続して、安定させようとしています。

アトピー性皮膚炎の日本の第一人者で、こんな数日でステロイド軟膏を塗るのをやめなさいという医師は、1人もいません。全く治療になっていないからです。ぶり返すのは、当然と言えます。

「私の信頼する先生がそう言っているから」と考えたくなるのでしょうが、そこまで来ると、「医療」ではなくて「宗教」になってしまいます。残念ながら、周囲でもこのような「宗教」まがいの治療が行われていたりします。

ぜんそくについては、「気道過敏性」と意識しながら治療すべきです。であれば、アトピー性皮膚炎については言われていないことですが、「皮膚過敏性」を思い描きながら治療をすべきでしょう。

ちょっとやそっとでは、アトピー性皮膚炎の皮膚は安定しません。同じように数ヶ月は治療を続け、アトピー性皮膚炎を悪化しにくい皮膚に持っていかなければなりません。

「ステロイド軟膏を塗るといいけれど、やめると悪化する」というのは、敢えて言えば、うちの子の皮膚の病気が重いのではなく、医師の治療に問題があるのだろうと思います。

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