小児科 すこやかアレルギークリニック

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10代
2020/08/01
日本人の発見した「アレルギーマーチ」。

乳児期から「アトピー性皮膚炎」、「食物アレルギー」、「ぜんそく」、「アレルギー性鼻炎」という順番にアレルギー疾患を発症してくる様子を表しています。

先日、10代の社会人が食物アレルギーの相談で受診されました。通常なら、食物アレルギーの採血を行って、次回に結果説明となるのかもしれませんが、このケースで食物アレルギーしか診ないのは違うだろうと思っています。

アトピー、ぜんそく、鼻炎がどうなっているかも評価してあげる必要があると、私は考えます。往々にして、アトピー性皮膚炎は皮膚科、ぜんそくは小児科か内科、鼻炎は耳鼻科で診られることが多く、親も別々のものと認識されていたりします。

まず、アトピーですが、皮膚をよくよく診てみると、局所的にですが、アトピー性皮膚炎の湿疹がしっかりとあります。まあ、湿疹があることになれっこになっていて、継続的に治療されいることはあまりないと思います。

意外と、自然治癒力もあって、結構落ち着き気味にはなっていますが、そこは慢性疾患です。よく観察すると、アトピー性皮膚炎は残っています。そこもステロイド軟膏をしっかりと塗って、いい状態を作らないとアトピーは安定してきません。掻いて悪化して、悪化してはまた掻くの繰り返し。そうやって、ここまできているはずです。

次は、ぜんそく。ぜんそく症状は全くないとご本人。呼吸機能検査を行います。呼吸機能を視覚的に見ることのできる検査です。すると、若干ものたりない結果が...。

気管支拡張薬を吸入してから、再度、呼吸機能検査を行ってみると、少し改善があります。ぜんそくが治っていない可能性があります。子どもの頃は、ゼーゼー、ヒューヒュー繰り返していたようですから、まだ影響が残っているようです。

鼻炎については、やはり鼻症状を繰り返しています。食物アレルギーのソバも、皮膚テストも陽性と判断されています。

アレルギーマーチは、0歳からスタートすることが多く、高校を卒業してもいまだに現役であることが多いようです。面倒臭がって、継続的に治療できないことも多いですが、その辺はご本人と親御さんに現状をお話しすることができました。

やはり、アレルギーは治りづらい。そう思っています。

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