小児科 すこやかアレルギークリニック

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20日過ぎ
2020/08/18
今年は、新型コロナで医療界が大変なことになっています。

ぜんそく患者さんにとっても、試練の年のような気がします。

まず、春。秋と春は、寒暖の差が顕著で、ぜんそく発作を起こしやすい時期です。今年の春は、調子の悪いお子さんが目立ちました。

そして梅雨に入ったのですが、寒暖差が減ってくる梅雨時であっても、調子悪い患者さんは少なからずいました。

今年は梅雨明けが遅れましたが、明ける前から蒸し暑くなってきました。当然、エアコンをつけます。ずっと調子の悪かった人は、安定していませんので、エアコンの冷気の影響を受けやすいと言えます。

そして、梅雨明けを迎えますが、厳しい猛暑が続いています。熱中症を避けるためにも、エアコンは使用せざるを得ません。気管支が冷やされ、咳はでやすいままです。

ぜんそくの治療は、咳をしないように予防する治療が中心です。今年は、咳がダラダラ続いているというお子さんが目立ちます。咳をしないクセの付いていない患者さんが多いので、風邪などをきっかけに一気に悪化してしまう人もいるようです。

そうそう、花火の煙を吸って、調子を崩したお子さんもいました。「煙」も重要な悪化要因のひとつです。

そして、今日のタイトルですが、毎年8月20日を過ぎたあたりから、夜も過ごしやすくなってきて、要は寒暖差が出始めて、ぜんそく発作を起こしやすい人がゆっくりと増えていきます。「まだ、秋じゃない」と思っても、秋は確実に始まっていくように思います。

かかりつけ医から「風邪ですね」と言われていても、咳が長引いている、日中は出ないのに、朝晩に咳が目立ち、咳き込んで目が覚めたりする。そんな状況がダラダラ続いている人はぜんそくが隠れている可能性が十分あると思われます。

お気をつけください。

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