小児科 すこやかアレルギークリニック

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ミルクと卵白
2020/08/20
牛乳アレルギーでは「ミルク」、卵アレルギーでは「卵白」を調べることが多いと思います。

それらの抗体価が高いと、「食物アレルギーがありますね」と説明されることが多いと思います。

しかし、食べて症状が出なければ、食物アレルギーとは言えないので、「食物アレルギーの可能性がありますね」と言うのが正解なんだろうと思います。実は、食べさせ方で、結構変わってくるのですが...。

当院は卵白の数値が高かろうが、食べさせています。クラス6でも、結構食べられるようになります。一部、重症な方はいますが、何かしらは食べられるので、除去する必要はないことがほとんどです。

じゃあ、牛乳も一緒?と聞かれると、「抗体価が高い」=「摂ると症状が出る」ということが多いようです。ミルクが6だと、ほんの少量でも症状が誘発されることが多いように思います。

ですから、卵白がクラス4とか5だと何とも思いませんが、ミルクが4、5だと「慎重にいかねば」と思ってしまいます。

先日、ミルクがクラス5のお子さんに、牛乳の負荷試験をやりました。100ml摂って何も起きず、さらに100ml摂って何も起こらず、結局200ml摂取できました。

これは普通は無理な話ですが、普段から摂るよう指導していて、実際、摂り続けていました。普段の「摂取」が「数値」に打ち勝った瞬間だと思います。

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