小児科 すこやかアレルギークリニック

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惜しい...
2020/08/28
先日、卵焼きで負荷試験をした4歳児がいました。

アレルギー結果は、卵の数値が高く、アナフィラキシー を起こし、病院を緊急受診したこともありました。

最初は、アトピー性皮膚炎があり、経皮感作で卵やその他の食品が陽性であり、負荷試験を行なっていました。

卵も加工品を食べ進めている最中に、誤食事故があり、アナフィラキシー を起こしたのでした。その時点で、体重は15キロに欠けていましたが、個人的にまた誤食があれば、積極的に使って欲しいと考え、エピペンを処方していました。

アナフィラキシー を起こしてしまうと、卵は完全に除去という指導を受けることも少なくないでしょうが、“濃いもの”を食べてアナフィラキシー を起こしただけですから、“薄いもの”は食べていた訳ですし、通常は完全なる除去は不要となります。ということで、薄いものは食べ続けておりました。

徐々に「階段」を登り、卵焼きに挑戦できるところまで、登ってきていました。この冬に卵焼きで負荷試験を行い、半分くらい食べたところで、アレルギー症状が誘発されてしまいました。

決してそこまで強い反応でなく、また少し間をおいて負荷試験をしましょうということになっていました。先日の負荷試験は、卵を克服できたかどうか、リベンジを図る負荷試験でした。

負荷結果は、卵焼きを1個食べ終わって、ちょっと蕁麻疹が出たというものでした。前回は、1/2個食べて、明らかな症状が起きたので、今回は、かなり改善していることが分かりました。

卵を食べ、アナフィラキシー の既往があったのですが、“ほぼ治った”ところまできたのです。エピペンもまもなく卒業できそうです。ちょっと肩の荷が下りた気がしています。

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