小児科 すこやかアレルギークリニック

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食物アレルギーの場合
2020/09/04
アトピー性皮膚炎の早期発見、早期治療は、生後1ヶ月くらいからだと思っています。

アトピー性皮膚炎の湿疹は、かなり早い時期から出現します。その湿疹部に卵や乳が接触すると、卵や乳が攻めてきたと、身体はそれに対する抗体を作ります。

当院の経験でも、生後1、2ヶ月の時点で、卵白が陽性になることもありました。生後3ヶ月になると、20数%が陽性になってきます。そう、卵アレルギーは生後3ヶ月くらいから本格始動を始めるのです。

生後3ヶ月の時点で、卵白が陽性と分かった赤ちゃんはどう対応するのか?。当院では、生後6ヶ月になるのを待って、負荷試験を行い、食べらることが分かった量を超えないようにして、食べてもらっています。

離乳食は、6ヶ月くらいから始めることが多いので、それまで待っています。もっと早い方がいいのか?。成育医療研究センターのプチスタディーという研究でも、生後6ヶ月から少量の卵を食べさせていましたので、これが根拠となると思っています。

これは、小麦も一緒だと思っています。しかし、ミルクは違うようです。離乳食とは関係なく、生後1、2ヶ月でも必要な子に与えるからです。

ミルクに関しては、4、5ヶ月で負荷試験をやることもありました。ということで、卵や小麦については、生後6ヶ月以降から、乳については、それ以前から介入していくことになるのだろうと思っています。

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