小児科 すこやかアレルギークリニック

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問題点
2020/09/14
昨日、抗体価という数字の上っ面だけ見ていてはいけないという話をしました。

クラス2と4でも「食べられる人」と「食べられない人」がいるのは、普段から「食べている」か、「食べていない」かの差と捉えても間違いではないと思っています。

学会は、数値の高い人は、抗体価で食べられるかどうかの確率を示した「プロバビリティカーブ」を元にして負荷試験をすべきだと言っています。それを見れば、抗体価が高ければアレルギー症状が誘発される可能性が高いと見て取れます。

さらに、食べて症状が出てしまえば、向こう1年は除去と言っています。

残念ながら、とにかく除去という方向に進みやすくしてしまっています。負荷試験をやらない非専門医からすれば、「除去」というお墨付きを学会からいただいてしまっている訳で、有り難いだろうとなと思っています。

冒頭にも言った通り、「食べていると、食べやすくなる」というのは、真実だろうと考えています。日頃から「いかにしたら食物アレルギーは治るのか?」という命題に取り組んでいるつもりなので、これに関しては確信しています。

学会は、こういう除去になってしまうという「流れ」を作ってしまっています。その一方で、「必要最小限の除去」とも言っています。つまり、食べられる加工品は食べてもいいというものです。

医師は、この相反する方針の好きな方、自分に有利な方を選択しているのが現状でしょう。負荷試験をやっている医師は「必要最小限の除去」を達成しようとするし、専門でない医師は、数値を見て「除去」と言ってしまう。

患者さんの多くは、医師の言うことを信用せざるを得ないので、「除去」と言われれば、それに従うほかはありません。確証が持てている訳ではありませんが、多分「除去」は食物アレルギーが治りにくい方向に進んでいくものだと考えています。

全国各地に小児科医は多いですが、アレルギー専門医や、負荷試験をやっている医師はとても少ないので、もしかしたら“逆方向”に進んでいる患者さんは、かなりの数に上ると思います。

もっと多くの患者さんが「必要最小限の除去」が実践できるようにならないと、食物アレルギーは減らないのではないかと考えているのです。それを問題点を言わずして何と言うと思っています。

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