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検査できない!?
2020/10/10
昨日、食物アレルギーの患者さんが初めて当院を受診されました。

あるキノコが、アレルギー症状の原因ではないかと疑っていました。小さい頃に卵、現在でもアサリなどでも症状が出たようですが、そのうちでキノコが最も強い症状だったとおっしゃいます。

その時に、地元の小児科を受診しましたが、「キノコは検査できない」と言われたそうです。要は、血液検査にキノコという項目はないということです。

これは、当院にとっても同じです。専門医だから、キノコの検査項目を調べられる訳ではないのです。

では、私ならどうするか?。皮膚テストですね。小針でキノコを突き、汁をつけて、それで腕の部分にチョンと小傷をつける。アレルギーがあれば、大きく腫れる格好です。

それと、負荷試験。食物アレルギーは、食べて症状が出るかどうかが問題であって、血液検査が陽性だからとか、皮膚テストで腫れたから、という理由で「食べられない」と決めつけてはいけないと考えています。

昨日触れた、前年1年間の負荷食材の中にキノコはありませんでしたが、過去にはやっています。

専門医は、突き詰めて、食べられるかどうか答えを出そうとしますが、専門医でないと、「検査できない」で終わってしまうようです。過去に一番心配な症状を起こしたのなら、なおさら原因かどうかをなるべくハッキリさせないと、患者さんは不安を抱えて食生活を送ることになります。

検査できない、分からないから、「専門医に紹介しよう」となりにくいのが、アレルギーの分野かもしれません。

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