小児科 すこやかアレルギークリニック

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発症予防3
2020/10/17
鶏卵アレルギー発症予防に関する提言の3番目に以下のように記載があります。

「乳児期のアトピー性皮膚炎や食物アレルギーの管理に精通している医師による診療を推奨する」のだそうです。

ごもっともな話ではありますが、課題はあると思います。どういうことかと言いますと、乳児期のアトピー性皮膚炎に精通した医師って、どれだけいるのだろうと思っています。

食物アレルギーを起こし得るアトピー性皮膚炎って、ビックリするくらい湿疹が軽かったりします。多くの医師が考えているアトピーの湿疹よりは、軽度なものから引き起こされるようです。

実は、アトピー性皮膚炎なのに、“乳児湿疹”とか“ヨダレかぶれ”などと言われていることが多いのです。そう決めつけて、様子を見ていると、経皮感作を受けて、食物アレルギーが起こりやすくなります。

“湿疹”に早く気づき、湿疹を封じ込めてしまえば、経皮感作自体を減らすことができるかもしれません。この辺は、分かった医師が「こういう湿疹は、実はアトピー性皮膚炎なんですよ」と教えてあげないと、なかなか考えが改められないと思っています。

食物アレルギーに精通した医師が対応すべきとのことですが、アレルギー採血で、陽性だから除去という医者は、あまり信用すべきではないと思っています。いくら0歳だからと言っても、「必要最小限の除去」が基本になっています。

となると、負荷試験をやって、どれくらい食べられるのか検討する必要があります。

どれだけの医師が、この状況に対応できるのか、心配になってきました。

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