小児科 すこやかアレルギークリニック

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危険性
2020/10/22
昨日も書きました。最近は、負荷試験は無理をしないと。

無理をせずに、食べて、症状の起きない量を確実に食べていくのが大切だと思っています。

当院も引き続き、毎日のように負荷試験を行っています。「開業医なのに、リスクを背負ってご苦労なことだ」と思っている人もいるかもしれません。

負荷試験は、病院でやると「安全」で、開業医がやると「危険」なのでしょうか?。そう考える親御さんがいるとしたら、“洗脳”されているのだと思います。

逆に、当院では入院施設を持たないので、より慎重な負荷試験を心掛けています。しかも、研究のためにやっている訳ではないので、無理に白黒つける必要もありません。早めに危険を察知して、早めに中止することもあります。

当院は負荷試験をして、アナフィラキシー に至るのは、年間1件あるかどうかです。多分、専門病院ほど、時々アドレナリン注射を使っていると思います。

負荷試験の理想は、アドレナリン注射を行わないことです。要は、不用意に負荷試験を行って、重症化させていることが多いのだろうと思います。

もし、「うちは負荷試験をいっぱいやっている」、「アドレナリン注射も使用することがあるが、それは仕方ないことだ」と言っている病院があるとしたら、やり方に課題が多く、まだまだ努力不足なのだろうと思っています。

当院も、今年アドレナリン注射を使用したのは、2年ぶりのことでしたが、なぜ起きてしまったのかは、分析済みです。それに関して十分に反省して、更に安全な負荷試験を目指しています。

入院施設があるから、「安全」ということではないと思います。「危険」を伴う負荷試験を行っている、ということなのだろうと思っています。

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