小児科 すこやかアレルギークリニック

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通用しなくなる
2020/10/27
昨日、食物アレルギーの運命は変えることができると言いました。

当院にかかっていなければ、除去を続けることになり、食べるきっかけを与えられずに、治らないままというケースは少なくないと思います。

私の印象ですが、若いうちは治りやすく、除去を続けていると難治化するように感じています。

0歳とか1歳などでは、少し食べさせるとより食べられるようになり、また食べさせるともっと食べられるようになるという寸法です。

多くがトントン拍子に食べられるようになります。別に0歳、1歳に限らず、もう少し年が上であっても、食べられる人はどんどん治る方向へ進んでいきます。

年齢が長じてくると、少し食べさせることも難しくなってきます。先ほどの食べるから、もっと食べられるようになり、さらに食べることができる、の逆で、食べられないから、食べる方向に持っていけず、一向に食べられないという悪循環に陥ってしまいます。

ですから、重症化していくると、少しずつ食べて治していくという方向性が通用しなくなってくると言えます。

この状態を打破するのは、相当困難なのではないでしょうか?。であれば、どうするか?。

できるだけ早期の治りやすい状況で、治していくことが楽な訳です。食物アレルギーは、まだ分かっていない、解明されていないことも多いと思います。中には、除去を続けていて、治ってしまう人もいるのだろうと思います。

しかし、除去を続けて、食べていなかったために、難治化する人もいると思われます。ただ、除去を続けていて、治ってしまえばラッキーなものの、難治化してしまえば、もっと早く対応するんだったと後悔しか残りません。

多くの患者さんが、現状打破のために早く動くことが大切なんだろうと思っています。

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