小児科 すこやかアレルギークリニック

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慢性疾患
2020/10/28
アレルギーという病気は、慢性疾患です。

「慢性」の反対言葉は、「急性」。「急性疾患」は、じきに治ってしまうことが多いと思います。一方の「慢性疾患」は、医学が進んだ現代でも治りづらいと言えます。

今更ですが、当院の力を入れているぜんそく、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーはどれも治りにくいのです。

当院は、13年前に産声をあげました。アレルギーで困っているお子さんを専門的に診療したいと思ったのと、開業すれば毎日診療することができます。

13年前は、ガイドラインに沿った適切な診療を行いたいと考えていました。ぜんそく、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーのどれも「治したい」とまでは考えていなかったように思います。

今は、いつしか「治したい」と考えるようになりました。

ところで、いまだに人類にとって「ガン」は怖い病気で、進行してしまえば、なかなか助かりません。それに対し、医師は「早期発見・早期治療」で立ち向かっています。早期介入ができれば、うまくいけば怖い病気ではなくなってきています。

アレルギーも、どんなに名医であっても、重症化したぜんそく、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーはどれも治すことは不可能に近いを思います。少なくとも、私にとっては「早期発見・早期治療」という戦略で立ち向かうしかないのです。

以前から、軽いぜんそくは、悪化させないようにしていると、治ってしまうことがあることは経験していました。食物アレルギーも食べさせていると、食べられるようになることも経験しています。そして今、アトピー性皮膚炎も治したいと考えています。

アトピー性皮膚炎も食物アレルギーも、早期に介入できれば、治す確率をかなり上げられるんじゃないかと考えています。

慢性疾患に付け入る隙はあると思います。

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