小児科 すこやかアレルギークリニック

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増えている理由
2020/10/29
食物アレルギーは、近年増え続けているとされています。

確かに、園や学校に勤めている方は、食物アレルギーの増加にお気づきだと思います。昔はこんなに除去する必要はなかったはずです。

個人的な見解として、ごく一部の例外を除き、食物アレルギーは除去してはいけないと考えています。例外は、極めて重症な患者さんのみ、除去せざるを得ないという感じでしょうか。

食物アレルギーは、アトピー性皮膚炎の湿疹から「経皮感作」で発症してくるのだろうと考えています。アトピー性皮膚炎が増えているから、経皮感作を受ける患者さんが増えて、その結果、食物アレルギーが増えているのでしょうか?。

アトピー性皮膚炎は、そんなに急激には増えておらず、他に要因がありそうです。

食物アレルギーを心配している親御さんは、多いと思います。日頃の診療の中でも、「心配だから食べさせていません」とか、割とよく聞く言葉です。

食物アレルギーが注目されるようになり、心配して食べさせない親御さんが少なくないのも理由のひとつだろうと考えています。

昔は、心配する親御さんはそこまで多くなく、少しずつ食べさせており、それにより発症せずに済んだお子さんもいたのではないかと推測しています。

日々診療していると、いかに食べさせていくことが食物アレルギーの克服のために重要かと感じています。食物アレルギーで医師も患者さんもあまりに騒ぎ立てるものだから、不安が先行してしまい、食べることをせずに、知らずに悪化してしまうケースは少なくないように感じています。

私はこれもひとつの要因だろうと考えています。食物アレルギーに心配し過ぎる人が減れば、徐々に食べさせる人も増えてきて、食物アレルギーのトータルな数が減ってくるのではないかと考えています。

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