小児科 すこやかアレルギークリニック

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ソバ クラス2
2020/10/30
「食物負荷試験」って、食べられるかどうかを明らかにする検査ではありません。

「えーっ!?」と思う方もいるかもしれません。これまでの負荷試験は、食べさせてみて、症状が出てしまえば、「やっぱり除去だね」となってしまうケースも多かったのだろうと思います。

負荷試験で、症状が出なければ「ラッキー」、出てしまえば「アンラッキー」となっていた訳です。

「これって違うな」と思います。症状を起こさないようにすればいいのです。

つまり、症状の出ない範囲で食べさせて、ほんの少量でも食べられることを確認し、自信を持ってもらうことの重要性が、見逃されてきたように思うのです。

先日、ソバがクラス2の患者さんに負荷試験を行いました。一般的にソバは怖いアレルゲンと思われており、負荷試験もせずに除去と言い渡されることが多いと思います。

当院の検討では、検査が陽性であっても意外と食べられたりします。負荷試験はやるべき食品だと考えています。

今回、負荷試験を行い、10g食べられることが分かりました。ここで、止めました。深追いはしないという感じです。

これで、目標だった100g程度は食べられそうだと考えています。数ヶ月後に、再度もう少し攻めた負荷試験ができそうです。

ソバとかピーナッツなどは「どうせ食べなくてもいいでしょう」と指導する医者は多いと思いますが、そうではないですよね。食べさせてみると、それほど危険ではなく、結構除去の必要はないことが多いようです。

医者から食べてはダメと言われて、必死に除去している方、試してみる価値はあるのだろうと考えています。

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