小児科 すこやかアレルギークリニック

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ワーストの対応
2020/11/06
例えば、食物アレルギーで最も頻度の多い卵アレルギー。

離乳食を開始する前ですから、生後5、6ヶ月の時点で既に経皮感作を受けていると思います。

大抵、アトピー性皮膚炎を見逃されて、“乳児湿疹”などと言われています。親御さんはアレルギーがあるとも思っておらず、離乳食で卵料理を与えた途端、蕁麻疹や嘔吐などで発症するようです。

慌てて、かかりつけ医に受診し、採血をすると卵白が陽性になっています。「卵アレルギーがありますね。卵はしばらく除去しましょう」と指導されます。

親御さんは、客観的に卵が陽性なのを知り、ショックを受けると思います。そして、もう卵を与えるのが怖くなります。それから延々と除去が続き、お子さんも“洗脳”されてしまい、卵を口にしなくなります。

その期間が長ければ長いほど、もはや卵を食べられなくなることが多いようです。この状態で当院を受診されても、負荷試験をやろうにも口にしてくれず、負荷試験で評価できなくなってしまいます。

これは、たまにある状況です。ワーストの対応だと思っています。

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