小児科 すこやかアレルギークリニック

クリニックからのお知らせ

病院からのお知らせ

一元的ではない2
2020/11/10
食物アレルギーの食べられるかどうかの判断にプロバビリティカーブが用いられます。

昨日も触れたように、卵白やミルクの抗体価が高ければ高いほど、アレルギー症状を起こしやすいとされており、グラフで表示すると、右肩上がりのカーブとなっています。

長年、食物アレルギーの診療に携わっていると、抗体価という“ものさし”だけでは、食物アレルギーをはかることができないと感じています。

プロバビリティカーブでは、クラス6だと症状誘発率は100%とされます。では、クラス6の患者さんは、全員が何も摂取できないかというと、そんなことはありません。

当院では、卵白がクラス6の患者さんに何人も除去解除と指導しています。つまり、治ってしまうことも期待できたりする訳です。

どういうことかと言いますと、食物アレルギーは食べていると、食べられるようになってきたりします。クラス6であっても、食べられるようになるということは、抗体価が高いということは、症状が出やすいかどうかのひとつの目安であって、絶対的なものではないことが分かります。

いまだに多くの医師が、数字だけを見て、「除去しなさい」とか「食べてはいけない」と言うのは、正しいことではないことが分かります。

私のイメージからすると、抗体価が高いかどうかは、大して重要なことではなく、「少しずつ食べさせる」ことの方が、“絶対的”なのではないかと考えています。

そんな“絶対的”な、治ることに関して重要なポイントが無視され、除去と言われていることに、すごい抵抗を感じています。

とは言え、抗体価は参考にあることは否定しません。目安にはなると考えています。「抗体価」と「少しずつ食べること」が二元的に絡み合って、食物アレルギーを形づくっているように感じています。

<<前の記事 一覧 次の記事>>