乳児期に“湿疹”があると、かなりの確率で食物アレルギーを引き起こします。 経験上、卵>乳>小麦の順番となっています。これはちょうど「3大アレルゲン」の順番になっています。 県外から受診してくださっている患者さんがいます。乳児期に“湿疹”があり、アトピー性皮膚炎とも診断されず、いい加減な治療を繰り返されていたようです。 検査で卵、乳、小麦アレルギーがあると地元の小児科医から除去を指示され、納得いかず、何かベストの対応を求めて当院を受診されています。ほぼ2年前くらいのことです。 乳と小麦はあっという間に食べられるようになりました。卵も徐々に進めていき、昨年卵焼きを食べられることを確認しています。 0歳から食べさせていくと、こんな感じで面白いように食べられるようになることがほとんどです。 昨日も触れました。この方法がエビデンス(科学的根拠)があるかと言えば、まだ十分とは言えないのかもしれません。ただし、専門医を中心に「そうなんだろうね」という感じの状況だと思っています。 ただ、私の中ではこの方法で多くの患者さんがどんどん食べられるようになっており、エビデンスはあるつもりです。私自身で「ファクト(事実)」を積み重ねているので、そうとらえているのだろうと思います。 「3大アレルゲン」は、頻度が圧倒的に多いから、そう呼ばれているのでしょうが、いずれにしても全クリしています。 通常はこれで任務完了となるはずですが、落とし穴が待ち構えていました(つづく)。 |
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