小児科 すこやかアレルギークリニック

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一難去って(その2)
2021/04/21
乳児期にアトピー性皮膚炎があると、高率に食物アレルギーを合併しやすくなります。

多くの患者さんを診ていると、卵、乳、小麦の順に多く、頻度はやや低くなりますが、ナッツ類や甲殻類、ソバなどもみられることがあります。

アトピー性皮膚炎の程度が重く、適切に治療されていないお子さんに合併しやすいようだと感じています。

昨日の話に戻りますが、ある赤ちゃんが卵、乳、小麦が陽性で、どう食べ進めたらいいか分からないという親御さんに対し、当院の薦めるやり方で積極的に食べさせていき、程なく卵、乳、小麦が食べられるようになっています。

通常であれば、卵、乳、小麦を食べられるようになれば、一件落着なのですが、この患者さん、まだまだ続きがありました。

なんと、ゴマを食べてアレルギー症状を起こしてしまったのです。ゴマアレルギーも隠れていたなんて...。

県外の患者さんなので、近くの小児科で検査してもらい、ゴマの検査陽性を確認しています。医師からまたゴマの除去を指示されてしまいます。

当院で見落としがないか検査を追加してみると、ゴマの他にピーナッツ、クルミ、カシューナッツ、ヤマイモにも反応していることが分かりました。

当初は卵、乳、小麦を攻略すればそれでいいと考えていたのですが、他にも敵がゴロゴロあったという感じです。

多分、乳児期のアトピー性皮膚炎が結構重症だったのでしょう。そうでないと、こんな感じであれもこれもと陽性にはならないと思います。

こんな状況であっても、やるべきことは、ひとつです!。

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