小児科 すこやかアレルギークリニック

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やり続けるしかない
2021/06/11
患者さんが病気になって、弱気になっている時に頼りのなるのが医師でしょう。

しかし、医師も人の子。損はしたくないし、開業医であれば、“自分の城”を守らなければなりません。

先日も触れたように、RSウィルスを調べようとしない医師は大勢います。医師に悪気はなく、RSウィルスに気づかなかっただけなのか、分かっていて検査をしなかったのかは分かりません。

でも、これまでの経験上、分かっていて...という方が多いのだろうと思います。患者さんは医師を信じるしかないので、医師の思惑通りに話が進むことになります。

こんな状況が繰り返されれば、それが当たり前になってしまうことでしょう。心が痛むこともなくなっていくと思います。これが現実です。

先日、成人の食物アレルギー患者さんに食物負荷試験を行いました。大人と言えども、これまで食べていたものが食べられなくなり、どこまで食べられるか評価する必要があったのです。

しかし、大人の世界では99%以上は負荷試験が行われることはないと思われます。内科医や皮膚科医が「除去しなさい」とか「食べなきゃいいだけでしょう」と一言言えば済むからです。

本来なら、子どもも含めて食物アレルギーの場合は、食物負荷試験を行い、食べられる範囲内で食べさせていきます。にも関わらず、食べさせて症状が起これば、責任が出てくるので、除去と言い放っているのだろうと思います。

必要なことを「しない」、「できない」と言うだけで報酬が得られるので、専門医に紹介されることもなく、医師は紹介が必要なことすら把握していないこともあります。

こんな変な世界に私は身を置いています。私としては、正しいと思うことをやり続けて、「こういう医療が正しいんですよ」とアピールしていくしかないのだろうと思っています。

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