小児科 すこやかアレルギークリニック

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週末の学会
2021/07/05
週末に日本小児皮膚科学会がオンラインで開催されました。

当院独自のイベント「すこやか健康フェア」にも講師をお願いしたことのある成育医療研究センターの大矢先生が会長でした。代表幹事といった方が伝わりやすいかも。

私も演題は出していました。パワーポイントで作成したスライドに音声を吹き込み、さながら学会発表のような感じになります。

質疑応答だけ、オンラインで参加の予定でしたが、私が設定を間違えて、まさかの出席できず(汗)。大矢先生、座長の先生、申し訳ありませんでした。

1人でやっていると、もしかすると独りよがりになったりする恐れもあり、座長や参加の先生からの質問やご意見を聞きたかったのですが...。

小児皮膚科学会というと、ニキビや脱毛、皮膚感染症も対象となりますが、大矢先生がプログラムを組まれただけのことはあり、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーの予防という内容が多かった気がします。

ちなみに、私の発表もアトピー性皮膚炎と食物アレルギーの早期対応についてでした。一部触れちゃいますが、子どもの3大アレルゲンである卵、乳、小麦は経皮感作を受けやすく、今回対象となった赤ちゃんの半数以上が卵を中心にアレルギー採血陽性になっていました。

しかし、早期から負荷試験を行い、食べさせるように仕向けると、95%以上が治っていました。卵や乳、小麦アレルギーで困っているお子さんは少なくないのかもしれませんが、早期から食べさせていけば、大抵は治ってしまうのではないかという話です。

引き続き、アレルギーで通院していると、別の食物アレルギーが出てきたりします。魚卵や落花生、木の実、果物です。特に魚卵やナッツはなま物だったり、誤嚥で気管支に落ちると窒息するので、食べるのが遅いのが一般的だと思います。それに対して、アレルギーを発症してきてしまうのです。

この辺も日本の食物アレルギーの課題だろうと指摘させていただきました。

またの機会に学会の話をしようと思っています。

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