小児科 すこやかアレルギークリニック

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増えて欲しい
2021/09/13
この前の土曜日、学会発表がありました。

土曜の13時過ぎに発表が予定されていたので、午前中の診療が長引いたら間に合わなくなります。

ということで、頑張りました。オンラインでの発表\なので、お昼に仕事が終わって、それから背広に着替えて...でも十分間に合います。

オンラインの場合、ちゃんと画面が見えるか、音声が大丈夫か事前にセッティングをする必要があります。まあ大丈夫でした。

発表内容については、食物アレルギー診療は開業医に活躍の場があるという感じでした。学会は、「専門医に紹介してください」と繰り返していますが、リスクの大きい患者さんは専門医が診るべきでしょうが、そうでなければ、開業医が対応すべきだと考えています。

そもそも、これだけ患者の多い病気を数少ない専門医が対応しきれないと思います。しかも、食物アレルギーの多くは、そこまで危険なものではないと考えています。

発表後、司会の先生から「皮膚科との連携はどうしていますか」と質問がありました。

いつも言っている通り、食物アレルギーはアトピー性皮膚炎の湿疹から経皮感作を起こすので、アトピー性皮膚炎の治療を行い、検査が陽性となった卵について乳児は黄身から食べさせた方がいいのではないかと発表しました。

それを受けて、皮膚治療は皮膚科と連携しているかと聞きたかったようです。

連携はしていません。アトピー性皮膚炎治療は小児科医でもできますし、私が皮膚治療をしているのは、食物アレルギーを減らしたいというモチベーションが大きいと思っています。

悪いですが、皮膚科医で食物アレルギーを減らしたいと思って診療している医師は、非常に少ないと思っています。食物アレルギーになれば、「小児科に行って」と言えばいいだけですから。

小児科医が、アトピー性皮膚炎を早く見つけて、ガッチリと治療して、食物アレルギーに傾けば、早くから食べさせる。これで完結します。皮膚科の先生とさしあたりは連携はあまり必要ないかなと考えています。

確かに皮膚治療をして良くならないと「皮膚科に行って」という小児科医は多いだろうと思います。アトピー性皮膚炎であれば、「当院で責任を持って診ます」という小児科医に増えて欲しいと願っています。

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