小児科 すこやかアレルギークリニック

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治療のしにくさ
2021/09/30
アレルギー疾患は慢性の経過を辿ります。

日頃から症状を繰り返せば、徐々に悪化していくし、症状を繰り返さなければ、徐々に安定していくと考えています。

食物アレルギーに関しては、治療薬はなく、食べて身体に慣れさせていくという戦略だと思います。

ぜんそくは、軽ければオノンやシングレアなどの内服薬、軽くなければ吸入ステロイド薬を使って、ぜんそく発作を予防しつつ、こういう言い方も成り立つと思いますが、気管支がぜんそく発作の起こし方を忘れてしまうように仕向けるといいと考えています。

治療の段階がわりとシンプルなため、発作を起こさないようにするのはそんなに難しくないのではないかと思っています。

最後にアトピー性皮膚炎です。皮膚の炎症に対し、ステロイド軟膏やプロトピックやコレクチムといったその他の軟膏を使って皮膚の炎症を鎮めていくことになります。

ステロイド軟膏は弱いものから最強クラスのものまで5段階ありますし、濃く塗るのが普通ですが、「薄く塗りなさい」という石も結構います。湿疹部分に塗ると指導する医師も少なくないですが、広範囲に塗るよう指導する医師もいます。

湿疹が消えたらステロイド軟膏を止めるよう指導する医師もいますし、しばらく続けるよう説明する医師もいます。

ぜんそくの吸入ステロイド薬は「副作用はほぼ気にしなくてもいい」という医師が多い一方で、アトピーのステロイド軟膏は副作用を気にする医師が非常に多くなります。確かに気をつけなければいけませんが、気にし過ぎだと十分な治療ができなくなると思います。

これらを組み合わせれば、何種類ものパターンがあることに気付きます。医者の推奨する治療は何種類にものぼり、医者を代える度に違う方法を勧められたりします...。

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