小児科 すこやかアレルギークリニック

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そんな時代が来るといい
2021/10/12
当院は、食物アレルギーのお子さんが多く受診されます。

食物アレルギーは、「除去」はよくなく、「食べて治す」ものだと考えるようになりました。

来られた患者さんは、大抵他の小児科で除去と指導されています。ズルいと「家で少しずつ食べさせなさい」なんて無責任なことを言う医師もいます。どれくらい食べられるか分からないから、当院でも負荷試験をやっているのです。

食べさせ方、これが最も重要なポイントになると考えます。例えば、学会が示す通り、卵焼き1個の32分の1とか8分の1という方法もあるでしょうし、当院のように加工品を用いる方法もあります。

家で徐々に増やしていく方法もあります。これは「免疫療法」とされ、研究段階のために専門施設でのみ許されるようです。当院の方法は、家では増やしません。食べていると、もっと食べられるようになるので、そこまでリスクを負う必要はないと考えています。

専門医は負荷試験を行って、食べられる量を確認しながら前進させていくと思います。何段階に分けて負荷試験を行っていくのかも医師によって判断が異なります。

しかし、結局のところ、卵アレルギーならば、卵焼きなど加熱した卵1個を食べられるかどうかが目標です。

例えば、当院で、ある1年間に卵で負荷試験を行った患者さんがその後の経過を追った上で何%が加熱卵1個を食べられるようになったかは算出することができます。

ガンの専門施設ですと、5年生存率が各施設で比べられるようになっています。要は、ガンが治ったかどうかを専門施設の比較をできてしまいます。患者さんからすれば、生存率の一番高い病院を選ぶのが理想だと思います。

食物アレルギーについて、患者さんの目的は、卵アレルギーなら卵が食べられるようになること。現在は食物負荷試験を年間何件くらいやっているかくらいしか情報が開示されていません。

確かに大病院ほど重症な患者さんが集まるため、治った確率は低くなるかもしれません。ただし、軽症も中等症の患者さんも多いでしょうから、条件はそんなに大きく変わるものではないかもしれません。学会を見ていても、そういう発表をしている施設は見たことがありません。肝心な部分が表に出ていないようです。

ガンの専門病院のように、率先して何%が治ったのか提示するような時代が来ればいいなと思っています。

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