先日、10代の患者さんが当院を受診されました。 カルテを見てみると、5年前に当院でアトピー性皮膚炎の治療を受けていました。急に受診が途切れていました。 アトピー性皮膚炎でも、ぜんそくでも少数ですが、通院の途切れる患者さんは残念ながらいます。推測するに、通院が面倒臭くなってしまうのかなと考えています。それと10代だと学校なり部活などが忙しく、通院の時間を作ることができないというのもありそうです。 アレルギーは、そう簡単に治るはずもなく、治療を継続的に行うことで、症状を安定させ、悪化させないクセをつけるというのが治療のポイントだろうと考えています。 おそらくアレルギー専門医と非専門医の治療は、通院という点でも大きな差があると思われます。病気は油断も隙もないため、徹底的に管理しなければなりませんが、そこまでやる医師はほとんどいないだろうと思っています。 当院は、正攻法で治療に取り組み、できれば病気を治したいと考えます。普通は、ちょっと治療して、よくなりかけたら治療を中止して...という感じだと思います。これでは根治は難しいし、医師も治すことは考えていないと思います。 継続治療しない方が、親御さんからすれば、面倒臭くないのだろうと思います。その代償として、病気が不安定となり、悪化と軽快を繰り返すのだろうと思います。 冒頭の患者さんですが、皮膚が非常に悪い状態で5年ぶりに当院を受診されたのでした。 |
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