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ぽいとかかも
2021/11/29
久々に紀伊國屋書店に行ってきました。

新潟ですと他の書店にはない医学書コーナーがあるので、気難しくなさそうな本を数冊買ってきました。

アトピー性皮膚炎について、ある先生が書かれたものです。その本に中にこんな一文がありました。

タイトルが分かりにくいと思いますが、「ぽい」とか「かも」と書いています。どういうことかと言いますと、小児科医、皮膚科医がよく使うフレーズだと思いますが、子どもの湿疹をみて「アトピーっぽい」とか「アトピーかも」と言うことがあります。

これがガンの場合はどうでしょうか。「ガンっぽい」とか「ガンかも」と医師から言われると、だいたいその次には「病院に紹介します」と言われると思います。

言われた患者さん側は生きた心地がしないでしょうから、早く専門病院にかかって精密検査を受けたいと考えるのではないでしょうか?。

一方、「アトピーっぽい」とか「アトピーかも」と言われても、「専門病院に紹介します」とはまず言われません。どうしてでしょうか?。

診断が確定できないのなら、専門医に紹介して診断や治療を専門家に委ねてしかるべきなのに、普通は命に関わらないし、そのまま何となく軟膏が出されるようになります。親御さんも「そんなものなんだ」と考えるようです。

ここがボタンの掛け違えにつながるのだろうと思っています。ちなみにアトピー性皮膚炎は中途半端な治療をすると、かえって悪化してしまうこともあります。ご注意いただけたらと思います。

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