小児科 すこやかアレルギークリニック

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烏賊
2021/11/30
アレルギーに詳しくない医師のやりがちなこととして、魚介類やナッツ類を全部除去にしてしまうことがあります。

食物アレルギーは必要最小限の除去が原則ですので、例えばピーナッツで症状が出た、もしくは、ピーナッツの抗体価が陽性だからクルミやアーモンドをあれもこれもと除去するのは正しくありません。

エビアレルギーが心配だから、エビ、カニ、イカ、タコ、貝類がどれも除去されているのも正しくはないと考えています。

お子さんの食物アレルギーを多く診ていると、卵が圧倒的に多く、乳、小麦アレルギーと続くのであって、魚介類が陽性になるのは確率的は高くありません。

けれど、意地悪なことにエビ、カニ、イカ、タコなどがどれも陽性になることがあります。エビアレルギーにカニアレルギーは合併することもありますが、合併しないこともあり、エビとカニの負荷試験をやって判断するほかはありません。

同様にイカ、タコも負荷試験をやるしかないと考えています。ここまでで4回の負荷試験が必要になります。

負荷試験を勧めているのに受けていないこともありますが、エビ、カニ、イカ、タコと4回の負荷試験を受けにくる患者さんもいます。

先日もイカの負荷試験を行いました。既にエビ、カニ、タコの負荷試験は終わっており、イカともども食べられることが分かり、めでたく除去解除となりました。

個人的な経験としては、イカやタコで症状が出る人はほとんどいないように感じています。

長らく何となく除去している方は、一念発起して是非とも解除の方向へ動いていただければと思っています。

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