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大人のアトピー
2021/12/21
先日、休日夜間診療の仕事に出た時のことです。

ここは小児科だけでなく、大人も受診されます。微熱で受診された20代男性がいました。

その皮膚を見て驚きました。重症なアトピー性皮膚炎だったのです。

患者さんには申し訳ないですが、そこまで湿疹が悪くなれるんだといった状況と記した方が伝わるかもしれません。

顔も頭皮もアトピーであり、診察した際の身体も同様な湿疹が認められました。失礼な言い方になりますが、見た目でも損をしていると感じました。

見れば市内の皮膚科で治療を受けているようです。

小児のアトピー性皮膚炎は日頃から診ていますし、大抵は自分で治療しています。今回の患者さんを診た瞬間に、「これは入院が必要だ」と感じました。

その辺の病院ではなく、プロ中のプロがいるような病院がオススメです。患者さんはまだ若いし、入院なんてしたくはないでしょうが、時間をかけて治療や軟膏塗布の指導を受けて、治療の仕方を徹底的に覚えて欲しいと思いました。

皮膚科の処方は、かわすだけのもので、湿疹をなくすような本格的なものとは程遠いものでした。そんな状態から一気に抜け出し、違った人生を歩んで欲しいと思いました。

ちょっと後悔しているのですが、その場では「こんな治療をしたらどうですか」とは言えませんでした。微熱が心配で受診されているし、初めて会った小児科医からそんなことを言われると混乱してしまうだろうから。

今後も似たようなケースでは、どうすべきかは悩むと思います。ただこんなケースに初めて遭遇しました。

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