本日が今年の診療最終日になります。 先日、6歳のお子さんに卵焼きの負荷試験をやりました。まあ卵アレルギーがあるということですね。 その子は、2歳で卵の摂取によりアナフィラキシー を起こしていました。それ以来、何とか卵を食べさせようとしていましたが、食べたがらなかったり、腹痛を訴えたりして、「治療困難モード」になりつつありました。 「治療困難モード」とは、私が勝手に名付けました。食物アレルギーは食べることで治る方向にもっていくことができると考えていますが、食べないとなかなか前に進めません。食べる都度、腹痛などの症状があると、食べることに恐怖心を抱いしてしまい、体が受け付けなくなるように感じています。 このお子さんも、少しでも食べさせようと何度も負荷試験を行ってきましたが、食べずに中止せざるを得ないとか、途中で症状が出て終了するということを繰り返していました。 あまり食べたがらないのですが、何とか卵焼きを何分の1か、なるべく摂ってもらうようにしていて、今回の負荷試験でまるまる1個食べられるようになりました。 現在6歳ですから、足掛け4年。途中諦めかけましたが、卵アレルギーを克服した瞬間でした。 食べる挑戦を続けていたからこそ、このような結果に結びついたと考えています。 |
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