小児科 すこやかアレルギークリニック

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有病率2
2022/04/27
昨日、食物アレルギーの有病率は求めるのが難しいと書きました。

東京の3歳時点での有病率は低下しているというデータがあります。

それって「ガセ」でしょうか?。やはり、保護者への問診なので、本当の意味の食物アレルギーを見ている訳ではないと思います。

ただ、同じ手法でデータを取っているので、減少に転じていることは間違いではないのだろうと考えています。それは、臨床の現場にいれば、「最近減っているな」と感じることもできます。

その理由、おそらく私の推測はこうです。多くの小児科医が「少しずつ食べさせるように」と言っていることが無関係ではないと思うのです。

今では多くの医師がそう言っています。ただ危険に思うのが、当院では負荷試験をやって、親御さんと一緒に食べられる量を実際に確認した上で、その量を日頃から食べるように指導しています。残念ながら多くの医師がそれをすることなく、「食べさせなさい」と言っているのが現状だと思います。

しかし、結果論としても一部は危険な目にあっているお子さんはいるとは思いますが、多くは少しずつ食べることで、「治る」方向に加速しているため、食べられるようになっていると考えています。

医師から食べさせるように言われ、「そういうものか」と食べさせ、何も起きないので、親御さんが少しずつ自信を持って繰り返し与えている結果だろうと考えます。

今から思えば、あれだけ「除去、除去」と指導していたことが異常な事態を招いていたので、食べることで「正常化」に向かいつつあるのかもしれません。

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