小児科 すこやかアレルギークリニック

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発作のない状態
2022/06/15
気管支ぜんそくを治療する場合、長い間ぜんそく発作のない状態を作ることがポイントになります。

おそらくゼーゼー、ヒューヒューを繰り返すほど、ぜんそく発作を起こしやすくなります。ですから、ぜんそく発作を起こさないように吸入ステロイド薬や内服をある程度の期間連用する戦略をとります。

慢性疾患を治療する場合、これが最大のポイントとなりますが、アトピー性皮膚炎に関してはその戦略をとろうとする医師が少ないことが問題です。

そもそも多くが「乳児湿疹」などと診断されています。仮にアトピー性皮膚炎の診断がついていても、ステロイド軟膏を数日塗って、湿疹が消えればすぐにステロイド軟膏を中止するように指導する医師がいまだに多いと思います。

逆にそれをやってはいけなくて、ぜんそくの治療と同様にステロイド軟膏をしばらく塗り続けて、再燃しにくくする必要があります。

私自身も以前はだいぶ試行錯誤していました。そもそも、若い頃はステロイド軟膏をほとんど使わないようにと教えられたからです。

今になって言えますが、おそらく全身のアトピーの湿疹をない状況を続けることで、相当に湿疹をぶり返しにくくできると感じられるようになりました。

それを徹底することが、アトピー性皮膚炎攻略のカギだと感じています。

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