小児科 すこやかアレルギークリニック

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一筋縄では
2022/06/16
水曜の午後と利用して院外活動をやっています。

食物アレルギーの対応についてお話しすることが多いのですが、講演後にアトピー性皮膚炎のひどいお子さんの相談を受けました。

アトピー性皮膚炎は最近、早期発見、早期治療に尽きると思います。

乳児期早期に始まることが多いのですが、早期から治療すれば、アトピー性皮膚炎が悪化することなく軽く済むような印象を持っています。

ただ、そんな対応がされることはまだほとんどないと思います。私がこだわってやっているだけで、全国的にもまだそういう気運はほとんど生まれていないように感じています。

現状では、ステロイド軟膏を十分に使われることなく、徐々にこじれていく患者さんが多いのではないでしょうか?。医者に行って軟膏をもらい、塗れば良くなるかけるも、止めれば悪化の繰り返し。常にどこかを掻いているという感じではないかと思います。

治療に関しては、医者を代えるしかないと思いますが、親御さんもお子さんが掻いているのに慣れてしまうのか、治療の継続が困難なケースもあります。確かに定期的に通院し、ステロイド軟膏などを場合によっては嫌がるお子さんにしっかりと塗るのは根気のいる作業です。

医者側の問題と、患者さん側の根気など、一筋縄ではいかないのがアトピー性皮膚炎の課題と言えるのもしれません。

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