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私の推測
2022/07/14
最近書いていますが、アトピー性皮膚炎があるのにそれと診断されていないケースはかなり多いように感じています。

アトピー性皮膚炎にチカラを入れていると、「他院に通っても湿疹が良くならない」と受診されるケースが後を絶ちません。

アトピー性皮膚炎はきちんと診断してしっかりと治療しないと安定させることはできません。要はアトピー性皮膚炎が見逃されており、中途半端な治療をして良くなっていない訳です。

逆に治療して良くならいないのだから、ドクターには「あれ、アトピーじゃないのか?」と疑うチャンスはあると思うのですが、何故か頑なにアトピーとは診断されていません。

先日、第一人者の先生の講演を聞く機会がありましたが、乳児期にアトピー性皮膚炎と診断されているのはわずか数%なのに、実際親御さんに聞いてみると、痒がるアトピーを思わせる湿疹があると答えたのが10数%いたと言います。

ということもあり、おそらくアトピー性皮膚炎がきちんと診断されていないケースが少なくないことを意味しているのだろうと思います。

汗をかいて肘や膝、背中や腰を痒がり、汗もと診断されていたりするケースに、アトピー性皮膚炎が紛れていることって結構ありそうです。きちんと治療しないと湿疹が悪化してしまうし、必要以上に痒いのを我慢させてしまうことに繋がります。

そのような場合は、親御さんが「アトピー性皮膚炎では?」と疑うことも必要なのではないかと考えています。

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