小児科 すこやかアレルギークリニック

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治療の遅れ
2022/07/28
食物アレルギーは、ほとんどが経皮感作から起こるのだろうと考えています。

経皮感作を起こすには、アトピー性皮膚炎の湿疹がある必要があると思います。

大抵は、アトピー性皮膚炎とは診断されておらず、「乳児湿疹」などと診断されて、適切に治療されていないことが多いようです。

つまり、「湿疹」が存在し続けるため、絶えず経皮感作が起こり続けるのだろうと考えています。この場合、卵やミルクの数値がクラス2程度に収まらず、4や5に上がることもあります。

食物アレルギーは、数値が上がれば上がるほど、重症に傾きますので、アレルギー症状を繰り返すし、治りにくくなると感じています。

アトピー性皮膚炎の治療の遅れが、問題だと思いますが、多くの医師がその「湿疹」はアトピー性皮膚炎だと疑ってもいないため、結果として経皮感作を起こしやすい状況が持続し、食物アレルギーを作ってしまう方向に進んでしまうのだろうと思います。

アトピー性皮膚炎がどういう病態なのか、どう治療すべきかを再考する必要があると考えています。

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